辻井伸行

Nobuyuki Tsujii, photo : Yuji Hori2009年6月、 アメリカ、 テキサス州フォートワースで行われた「第13回 ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール」で日本人として初の優勝を果たし、 以来、 日本を代表するピアニストとして国際的な活躍を繰り広げている。

1988年東京生まれ。 幼少の頃より、ピアノの才能に恵まれ、1995年、7歳で「全日本盲学生音楽コンクール」器楽部門ピアノの部第1位受賞。 1998年、10歳の時には「三枝成彰スペシャルコンサート」で本名徹次指揮大阪センチュリー交響楽団と共演し鮮烈なデビューを飾る。 2000年には、サントリーホール小ホールでソロ・リサイタル・デビュー。その後、 アメリカやフランス、ロシア、 チェコ、 台湾などでリサイタルやオーケストラとの共演を行い、 2005年には、 ワルシャワで行われた「第15回 ショパン国際ピアノ・コンクール」に最年少で参加し、 「批評家賞」を受賞している。

「ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール」優勝後は、サントリーホール(東京)やザ・シンフォニーホール(大阪)など日本の主要コンサートホールでのコンサート・ツアーをはじめ、アメリカ、ドイツ、スイス、イギリスなど、数多くの国々でリサイタルやオーケストラとの共演を行い、世界各国で高い評価と圧倒的な大成功を収めている。 2011年/12年のシーズンには、カーネギーホール主催のニューヨーク・デビュー・リサイタル(2011年11月)を含むアメリカ・ツアーや、フィルハーモニア管弦楽団の定期演奏会でのロンドン・デビューや、ミュンヘンやベルリンなどでのリサイタルを含む二度のヨーロッパ・ツアーが行われる。

2007年、エイベックス・クラシックスより《début》でCDデビュー。 以来、《マイ・フェイヴァリット・ショパン》《展覧会の絵》《ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番》《チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番》をリリースし、いずれのアルバムもクラシックでは異例の大ヒットを記録している。 また、幼少の頃からの自作曲や、映画やドラマのテーマ曲を集成した初の自作アルバム《神様のカルテ~辻井伸行自作集》を2011年7月にリリース、2012年2月封切の映画《はやぶさ~遥かなる帰還》全編の音楽を手がけるなど、作曲家としても高い注目を集めている。最新作は《辻井伸行 カーネギーホール・デビューLIVE》で、CDは2011年12月、DVD&ブルーレイは2012年2月にリリース予定。

上野学園音楽大学演奏家コースを2011年3月に卒業。これまでに、 増山真佐子、 川上昌裕、 川上ゆかり、 横山幸雄、 田部京子、干野宜大各氏に師事。

2009年「文化庁長官表彰」(国際芸術部門)。 2010年「第11回ホテルオークラ音楽賞」及び「第1回岩谷時子賞」受賞。

オフィシャル・サイト http://www.nobupiano1988.com/